エレキベースの弦を交換したい!
だけど種類が多すぎてどれを選べばいいのかわからない・・・
スケールとかゲージって一体なんのこと?
なんて事になっていませんか?
種類が多いエレキベースの弦。
エレキベースを始めたばかりの頃はどれを選べばいいのかわかりませんよね。
しかも実は高額で、選ぶときに失敗したらどうしようと不安に思っていらっしゃる方も多いと思います。
そこで!
この記事ではそんな初心者の方に向けて、弦のオススメの種類やメーカー、そして選び方を丁寧に解説します!
ベースの弦は必ず自分で張り変えなければいけない日がやってきます!
ぜひ参考にしてみてくださいね!
もくじ
まずは初心者の方にオススメの弦を紹介(4弦ロングスケール)!
エレキベースの弦は、楽器店や通販サイトの弦コーナーを少し見るだけでも数が多くて訳がわからないという方もいると思います!
「細かい説明はいいからとりあえず自分のベースで使える弦を教えて欲しい」
という方もいると思うので、このブログではまず最初に初心者の方にオススメの弦を紹介!
迷ったらこの弦を選んでおけばとりあえず間違いはありません!
しかしここでひとつ注意して頂きたい点があります。
今ご紹介する弦は、使っているベースの「弦の数が4本」で、スケールが「ロングスケール」の方に向けたものになります。
もし使用しているベースの弦の数が5本や6本ある方、スケールがロングスケールかどうかわからないという方はこの先で解説している内容を参考にしてから、ページ最下部で改めてご紹介しているベース弦を選んで頂いたり、楽器店さんなどに足を運んで選んでみてくださいね!
では早速オススメベース弦(4弦ロングスケール)をご紹介!
D'Addario(ダダリオ) EXL170 045-100
DADDARIO ( ダダリオ ) / EXL170 Nickel Wound Bass Light 45-100 エレキベース弦
数多くのベーシストが使用している、超定番と言えるエレキベース弦です!
あらゆるジャンルにあうオールマイティな音色と言われていますよ!
ERNIE BALL(アーニーボール) Super Slinky Bass 045-100
ERNIE BALL ( アーニー・ボール ) / Super Slinky Bass エレキベース弦
D'AddarioのEXL170とならんで定番と言われるエレキベース弦!
D'Addarioと比較するとブライトな音色なので、スラップなど派手な演奏をしたい方におすすめです!
まずは早速エレキベースの弦でも定番といわれる2種類をご紹介しました!
ではここからは弦を選ぶ前に確認するべき事、そしてその次に弦の素材やゲージなどを解説していきます!
数あるエレキベース弦の中からご自身にあう物を選ぶ際の参考にしてくださいね!
使っているベースのスケールを確認しよう
弦を選ぶ前に確認するべき事!
それはまず使っているベースのスケールです!
エレキベースには「スケール」というものがあって、いくつか種類があります!
ちなみに「スケール」というのは、一般的にはナット(ヘッドとネックの境目の白いパーツ)からブリッジ(弦のおしりを止めている金属のパーツ)までの長さのこと。
その種類は
- スーパーロングスケール(35~36インチで約864~914mm)多弦ベースに多い
- ロングスケール(34インチで約864mm)ロングスケールを採用しているベースが最も多く、一般的なジャズベースやプレシジョンベースはロングスケール
- ミディアムスケール(32インチで約814mm)
- ショートスケール(30インチで約762mm)ムスタングベースなど
の4種類となります!
僕も経験がありますが、間違えてミディアムスケールの弦を購入してしまい、その弦をロングスケールのベースに張ろうとすると弦の長さが足りないといった事態になるので要注意!
弦を選ぶときは、まず弦を張り替えるベースのスケールを確認して、そのスケールと同じものを選びましょう。
張り替えるベースのスケールは、楽器店で聞いてもいいですし、メーカーサイトで調べたりできますよ!
スケール確認方法の例
Fender メーカー公式サイト 商品ページ
例えばFenderのPLAYER JAZZ BASSは、上記リンクのメーカー商品ページ真ん中あたりのスペックタブをクリックすると、そのページ下部にNECKという項目があって、Scale Lengthに34インチと記載されています!
こうやって確認できると安心ですね!
使っているベースの弦の本数を確認しよう
スケールの確認ができたら次は弦の本数を確認します。
エレキベースの弦の本数は一般的には4本ですが、5本や6本ある多弦ベースというモデルもあります!
弦を張り替えるベースの弦が何本あるのかしっかりと確認しておきましょう!
5弦ベースを使っているのに特に気にせず4本セットの弦を購入し、張り替えるときに先にベースの弦を全て切ってしまったりすると、1本足らないという状況になってしまいます!
5弦ベースで使用できるセット弦も発売されていて、先ほどご紹介した定番ベース弦D'Addario EXL170の5弦用セットも発売されています!
ちなみにこちらのセットはロングスケールなので、お使いのエレキベースに張ることができるかは購入時にしっかりと確認しておきましょう!
D'Addario(ダダリオ) EXL170-5 045-130
DADDARIO ( ダダリオ ) / EXL170-5 Nickel Wound 5-Strings Bass Light 45-130
ぜひチェックしてみてくださいね!
エレキベース弦の各ポイントを解説
ここまでは、まずは弦を購入する前に確認するべき事についてご説明してきました!
いよいよここからは弦を選ぶ際のポイントになる素材や太さなどについて、それぞれの項目にわけて解説していきます!
弦の素材
エレキベースの弦は、芯線という細い金属線にさらに弦を巻きつけている構造になっていて、それらの素材によって音質が変わります。
ここでは楽器店などでよく見かける弦の素材を紹介!
ニッケル
ニッケルはエレキベースの弦に使われている素材のなかでは一番ポピュラーな素材です!
次にご紹介するステンレスも定番の素材ですが、ステンレスと比較すると柔らかくて演奏しやすいのが特徴。
中音域よりの音質で、オールマイティに使える音色です。
価格も比較的お手頃ですよ!
ステンレス
ニッケルに次いで定番なのがステンレス!
ニッケルと比較すると硬く、少し演奏しにくいと言われていますがサビに強いので耐久性が高いです。
高音域よりの音質でクリアーな音色が特徴!
この音質を求めてステンレスを選ぶという方もいらっしゃいます!
ステンレスに似た素材でスチールという素材もあります。
その他の素材
ここまででご紹介した「ニッケル」と「ステンレス」
この2つの素材がエレキベース弦では定番で、この2つの中から選んで使用しているという方がとても多いと思います。
しかし!
楽器店に行くとその他の素材もたくさん見かけます!
この記事内では「その他」という分け方にしてしまっていますが、他の素材もご紹介します!
ブロンズ
銅と錫(すず)の合成素材で、アコースティックギターの弦に使われることが多い素材です。暖かみのある落ち着いた音色が特徴!
フォスファーブロンズ
ブロンズに燐(りん)を加えた素材で、こちらもアコースティックギターの弦に使われることが多い素材です。ブロンズに煌びやかさが足されたような音色が特徴!
コバルト
ニッケルと比較すると磁性が高く、それによりパワフルな音色が出せるのが魅力の素材です!
明るくクリアで、かつ低音にも迫力があります!
ナイロン
クラシックギターの弦に使用される事が多い素材。
まろやかで暗めな音色が特徴です!
ウッドベースやアコースティックベースのような音を出すことが出来ます。
弦の構造
先ほど弦の素材をご紹介しましたが、その冒頭で
・エレキベースの弦は芯線にさらに弦を巻きつけている構造
とお伝えしました。
この構造において、巻きつける弦によって弦表面の形状が変わり、その形状の種類でも音色や演奏のしやすさが変わってきます!
ここでは、弦表面の形状の代表的な種類をご紹介します!
ラウンドワウンド
芯線に丸い巻線を巻きつけるタイプです。
指と弦の抵抗が少ないので弾きやすく、明るい音がするのが特徴!
ラウンドワウンドの弦が一般的です。
フラットワウンド
芯線に平らな巻線を巻きつけるタイプです。
ラウンドワウンドと比較すると指と弦の抵抗がある為少し演奏しにくいと感じる方が多く、高音域が抑えられた丸い音がするのが特徴。
この音色を求めて、ジャズを演奏する方が使うことが多いと言われています!
ハーフラウンド
少しマイナーであまり種類は多くありませんが、ラウンドワウンドとフラットワウンドの中間のような弾き心地と音色が魅力です!
弦の太さ
弦の太さはGAUGE(ゲージ)と言います!
単位はインチで、パッケージなどに記載されている45とか100とかの数値が太さを表していて数値が小さいほど弦も細く、数値が大きいほど弦も太くなり、45は0.045インチ、100は0.100インチとなります。
メーカーによって45を045と表記していたりで少し混乱しますが、45も045も同じ0.045インチを意味しますよ!
先ほど、この記事冒頭でご紹介した定番セット弦「D'Addario(ダダリオ) EXL170 」のゲージは45・65・80・100とパッケージに表記されています。
数字が小さい弦の方が細いということになるので、これは
- 1弦→0.045インチ
- 2弦→0.065インチ
- 3弦→0.080インチ
- 4弦→0.100インチ
のセットですよ!
ということが書いてあるということになるんですね!
ちなみに、1弦から4弦までのゲージの組み合わせは上記だけではなく沢山の種類があります。
そこでまずは、ゲージの違いで何が変わるのかという事をご説明すると、弦のゲージは演奏性と音色の両方に影響しているのです。
一般的には太いほど低音が強調されパワフルな音になりますが、弦のテンション(張り)が強くなり演奏しにくい印象を受けやすくなります。
逆に細いほど押さえるのが楽で弾きやすいですが、太い弦に比べるとパワーが劣り、低音の迫力にかけてしまうという特徴もあります。
沢山あるゲージの組み合わせの中でどれを選べばいいのか迷ってしまいますが、最初は下記のゲージの組み合わせから選んで使用するのがオススメです!
オススメのゲージはこれ!
- 40 60 80 100(CUSTOM LIGHT GAUGE)
- 45 65 80 100(REGULAR LIGHT GAUGE)
- 45 65 85 105(REG LIGHT TOP / MED BTM)
各ゲージの組み合わせに対する名称はメーカーによって違いますが、かっこ内にはD'Addarioのセット弦の名称を記載してあります。
まずは定番のセット弦「D'Addario EXL170(=REGULAR LIGHT GAUGE)」を使ってみて、次に張り替える時に
・今度は演奏しやすさを重視して、もう少し1弦と2弦を細くしたCUSTOM LIGHT GAUGEにしてみよう
・今度はパワフルさを求めて、もう少し3弦と4弦を太くしたREG LIGHT TOP / MED BTMにしてみよう
というようにどのゲージにするかを判断していきましょう!
新しい弦を購入するときに、今まで使っていた弦のゲージを基準にして、張り替える弦のゲージはどこに差があるのかを理解しながら選んでいくと、自然とご自身にあうゲージのセットにたどり着けますよ!
コーティングされた弦
ここまでで、弦の「素材」「構造」「ゲージ」という3つについてご説明してきました!
この3つを理解していれば、ご自身でしっかりと弦を選ぶことが出来るかと思いますが、それに加えてコーティング弦というものをご紹介します!
コーティング弦とは、弦に特殊なコーティングを施すことにより、サビなどの劣化から弦を守り、長い期間使うことができる弦のことです!
色々なメーカーからコーティング弦は発売されていますが、どのコーティング弦も一般的に価格は少し高くなり、音色は高音が抑えられた少し控えめな音になることが多いです。
コーティング弦の定番 Elixir(エリクサー)
コーティング弦の定番といえばElixirです!
こちらのモデルはElixirから発売されているエレキベース弦の定番モデル。
Elixir(エリクサー) NANOWEB ニッケル 045-105
ELIXIR ( エリクサー ) / NANOWEB Nickel Light/Medium #14077 エレキベース弦
D'Addario EXL170と比較すると価格は高くなりますが、弦をあまり張り替えることなく長期間使用したいという方にオススメです!
新しい弦を購入する際にコーティング弦を視野に入れるのもおすすめですよ!
その他の特殊な弦
特殊加工された弦はコーティング弦の他にも種類がありますので、よく見かけるものをご紹介します!
テーパーコア弦
ブリッジ付近が細くなるように作られた弦です!
通常の弦と比べると振動がよく伝わり、サスティンが伸びると言われています。その反面、通常の弦と弾き心地に差があるので注意しましょう!
ネオン弦
照明に当たると発光する弦です!
ライブの衣装などとあわせて派手な演出をしたりできますが、やはり通常の弦と比較すると弾き心地が異なるのでしっかりと吟味しましょう!
弦の張り替えのタイミングはいつがいいのか
弦の選び方はわかったけど、そもそも弦っていつ張り替えたらいいの?
というお悩みを持っている方もいらっしゃると思います!
ここでは、弦の張り替えのタイミングについて解説!
ギターの弦と違って切れることが少ないので、いつ張り替えたらいいんだろうと悩んでしまうことが多いエレキベースの弦ですが、張り替えのタイミングは
- サビが目立つ
- 音の輪郭がしっかり聞こえてこない
という2点が気になると思ったら張り替えるのがオススメです。
とは言っても!
状況やベーシストの方によって交換のタイミングは本当に様々です。
定期的にライブを行なっているベーシストの方で、新品の弦の音色を求めてライブ前にいつも張り替えるという方もいますし、張り替えてから数日たった音が好きで、ライブの数日前に張り替えるという方もいらっしゃいます。
僕の過去の経験では、数年間にわたり弦を張り替えていないビンテージのエレキベースをレコーディングでお借りした際に、演奏する曲調がバラードだったこともあり、弦を張り替えることなくそのまま録音をしたこともあります。
おおよその目安としては、平均的にはエレキベースの弦交換のタイミングは3ヶ月と言われています。
新しい弦の音色の好みは個人差もありますし、張り替えた時から日数とともにどんどん音が変化していきますので、新品の状態から何日頃までの音が自分は好きなのかなど、色々気にしてるのもオススメです!
改めてオススメの弦を紹介!
さて!
長文となってしまいましたが、エレキベースの弦を選ぶ際に確認しておくべきことや選ぶ際のポイントになる内容などをお伝えしてきました!
最後に改めて!
初心者の方にオススメの、ロングスケールで一般的なゲージの4弦または5弦のセットをご紹介します!
D'Addario(ダダリオ) EXL170 045-100
DADDARIO ( ダダリオ ) / EXL170 Nickel Wound Bass Light 45-100 エレキベース弦
4弦セットのロングスケール弦で、数多くのベーシストが使用している、超定番と言えるエレキベース弦!
あらゆるジャンルにあうオールマイティな音色と言われています!
ちなみにツインパックと言って、2セットまとめて買うとお得なパッケージなんかもあります!
D'Addario(ダダリオ) EXL170TP 045-100
DADDARIO ( ダダリオ ) / EXL170TP Nickel Wound Bass Light 45-100 2Set エレキベース弦
ERNIE BALL(アーニーボール) Super Slinky Bass 045-100
ERNIE BALL ( アーニー・ボール ) / Super Slinky Bass エレキベース弦
4弦セットのロングスケール弦で、D'AddarioのEXL170とならんで定番と言われるエレキベース弦!
D'Addarioと比較するとブライトな音色で、スラップなど派手な演奏をしたい方におすすめ!
Elixir(エリクサー) NANOWEB ニッケル 045-105
ELIXIR ( エリクサー ) / NANOWEB Nickel Light/Medium #14077 エレキベース弦
4弦セットのロングスケール弦で、コーティング弦の定番Elixirから発売されているエレキベース弦!
弦をあまり張り替えることなく長期間使用したいという方にオススメ!
D'Addario(ダダリオ) EXL170-5 045-130
DADDARIO ( ダダリオ ) / EXL170-5 Nickel Wound 5-Strings Bass Light 45-130
5弦セットのロングスケール弦で、EXL170に0.130インチの5弦が追加されたエレキベース弦!
5弦ベースに使用するセット弦の定番といえます。
多弦ベースはスーパーロングスケールを採用しているモデルもありますので、弦のスケールがあうかどうかしっかり確認するようにしましょう!
音楽教室のご紹介
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まとめ
メーカーや素材などの種類が多く、しかも自分のベースに張ることが出来るのかも調べないといけない「エレキベース弦」。
このブログにて解説してきた内容を参考にして頂ければ、ご自身にあう素材やゲージの弦を選ぶことが出来るかと思います!
「そんなこと言っても弦の違いなんてわからないよ」
と思うかもしれません。
しかし!
しばらく使っていたメーカーから別のメーカーに変えてみると、想像以上に音や弾き心地の違いがわかるものですよ。
有名なベーシストのモデルの弦も発売されていますし、定番の弦を使ってみて感触を掴んだら色々試してみるのもおすすめです!
この記事が、弦選びに迷っている皆さまの参考になりますように!
ではでは!
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